10
:
1
2
3
4
5
6
7
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
   


サティ 『スポーツと気晴らし(Sports et Divertissements )』より第16曲 タンゴ(Le Tango)

こんにちは。

今日は、ちょっと悲しく感じてくる曲を紹介してみます。


エリック・サティ の

     『スポーツと気晴らし(Sports et Divertissements )』より 

                第16曲目 タンゴ(Le Tango)



この『スポーツと気晴らし』は、以下のように構成されています。

 序曲:「食欲をそそらないコラール」"Preface(Choral inappetissant)"
 第1曲:「ブランコ」 "La balancoire"
 第2曲:「狩」 "La balancoire"
 第3曲:「イタリア喜劇」"La comedie italienne"
 第4曲:「花嫁の目覚め」 "La reviel de la mariee"
 第5曲:「目隠し鬼」 "Colin-maillard"
 第6曲:「魚釣り」 "La peche"
 第7曲:「ヨット遊び」 "Le yachting"
 第8曲:「海水浴」 "Le bain de mer"
 第9曲:「カーニバル」 "La carnival"
 第10曲:「ゴルフ」"Le golf"
 第11曲:「蛸」 "La pieuvre"
 第12曲:「競馬」 "Les courses"
 第13曲:「陣取り遊び」 "Les quatre-coins"
 第14曲:「ピクニック」 "Le pique-nique"
 第15曲:「ウォーター・シュート」 "La water-chute"
 第16曲:「タンゴ」(永遠に終わらない曲) "Le tango Perpétuel"
 第17曲:「そり」 "Le traineau"
 第18曲:「いちゃつき」 "Le flirt"
 第19曲:「花火」"Le feu d'artifice"
 第20曲:「テニス」"Le tennis"

全21曲からなる小曲集の第16曲目が、今回紹介する曲になります。



シャルル・マルタンの描いた風俗画集に、

サティが、

1曲ずつ短いピアノ曲を添えるために作曲した曲集だそうです。


この「タンゴ」の曲は、悪魔の好んでいる曲で、

悪魔が、心を冷たくするために、

(彼の、妻、娘、使用人、すべてみなも同じように)

永遠に続くタンゴを踊る様子となっているそうですが・・・

シャルル・マルタンの絵から、悪魔を想像できるかというと、

私は、想像できないですねえ・・・


この左手のハバネラのリズム。

その上にタンゴですからねえ・・・

これらは、どちらかというと、

私の中では、情熱的なイメージであるので、

この曲で、サティの表現しようとしている「悪魔の冷たさ」には、

違和感を感じます。

でも、

この繰り返し続く、しつこさは、悪魔的なのでしょうか?

ピアニッシモという小さなの音で、

ひそやかに、いつまでも、いつまでも続けることで、

だんだんと、心が冷えてくるのかもしれない。


情熱と孤独。


これは、表裏一体のような感じもしてきます。

本来、情熱的なタンゴ・ハバネラのイメージ(私のイメージですけど)は、

実は、孤独であって、

熱くなっているものには、

その熱さ分だけの孤独を、自分の中に感じるのかもしれない。


楽しそうに踊っているようにも見えるタンゴの絵。

(↓ こちらが、曲の元となったシャルル・マルタンの絵です。
   ちなみに、こちらは、この曲集の楽譜の表紙です。 )

Twenty Short Pieces for Piano (Sports et Divertissements) (Dover Music for Piano)



その絵の中で、楽しそうに男女が踊れば踊るほど、

そして、

悪魔が、踊れば踊るほど、

だんだんとその踊っている人たちは、

心が同じように冷え切ってくるのでしょうか?

(よく恋愛では、

 早く熱くなってしまうと、早く冷めてしまうと言いますか?)


そんな風に考えると、

サティは、ものすごく冷めた目で見て、

この曲を作曲したような感じがしてきます。


冷え切った心をより冷えさせるよう、

自分自身が好んで、

繰り返し、演奏(ダンス)をしたのでしょうか???


・・・? ちょっと違うような気もしますね。


「ピアニッシモ」で、という指示は、

もしかしたら、

一人、ひそかに踊る・・・

誰にも気づかれないように・・・

そんな意味もあるような気がします。


最初に、とてもアンニュイな感じでと指示されています。

このタンゴは、物憂いの感じなわけです。

決して、嬉しい踊りではない。


彼の心は、

とっても寂しく、つらいものであったのかもしれない。

誰かの楽しそうな踊る姿は、

 ( 正確に言うと、カップルの踊る姿は、)

彼の心を悪魔にさせるようなものがあり、

その曲(タンゴ)を聴けば聴くほど、

そして、

一人で、ひそかに踊れば踊るほど、

より心が冷たくなっていく。

そうとらえたのかもしれませんね・・・

(なんか、同情したくなってきます・・・)


でもね、

このハバネラのリズム。

タンゴを踊っているさまを見て、

実は、自分自身も誰かと踊りたい!

そんな、とても情熱的なものを持っているような気がするのです。


でも、

それができない。


だから、

ピアニッシモ・・・、密かに一人で踊る・・・

誰にも気づかれないように。


踊れば踊るほど、心は冷えてくるのです。

情熱があればあるほど、

その望みが叶えられないことが強く感じられることで、

ものすごく孤独を感じ、心が冷えてくるのです・・・

そして、冷えてくると、

だんだんと悪魔のような心?

そんな気持ちにもなってくるのかもしれません。

(・・・なんか、

 作曲家に同情してしまいます。

 自分が幸せそうな姿は、誰かを悲しませることにもなる?

 その誰かの強い望みが叶えられていないと、そうなってしまう。

 それは、とても悲しいですね・・・ )


私なりに解釈してみましたが、

本当は、どうなのかは、知りませんので・・・

いつも、好きに書かせていただいております。


もしよかったら、聴いてみてください。


↓ この曲の楽譜の映像つきで。(CMつきです。)
Erik Satie Le Tango ( Sports et Divertissements )

↓ クラーラ・ケルメンディのピアノ演奏で
Erik Satie, 'Le Tango' (from 'Sports et divertissments')


↓ パスカル・ロジェのMP3

Erik Satie: Sports et Divertissements - Le Tango



↓ ジャン=マルク・ルイサダのCD

サティ:ヴェクサシオン












Web page translation

プロフィール

はじめまして、リーです。(^_^)

一応、音楽ブログです・・・

曲は主にクラシック音楽を
取り上げて書いています。

このブログは専門的な
解説や評論ではありません。
感想を書いています。

最新記事一覧から、または、
トップページからお好きな記事を
選んでお読みください。

時々、思ったことを書いています。よかったら、最新記事一覧から選んで読んでみてください。カテゴリは「雑記」になります。


~無料の楽譜をお探しの方へ~

 ↓ こちらの記事を
   お読みください。
「無料の楽譜をお探しの方へ」


りー

Author:りー

いつもご訪問ありがとうございます。       

最新記事

カテゴリ

フリーエリア

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

月別アーカイブ

アクセスカウンター

まいにちフレーズ



RSSリンクの表示