2014.05.21
三善 晃 『海の日記帳』 より 「波のアラベスク」
こんにちは。
先日、
ピアノ発表会での選曲の参考に(初級編) その2 という記事で、
とりあげたからなのでしょう・・・
早くも、この曲を検索された方々が何人かいらっしゃるので、
悩みましたが、とりあげることにしました。
発表会の曲選び。
まだまだ、悩まれる親御さんがいらっしゃるのですね・・・
三善 晃 の 『海の日記帳』 より 第28番 「波のアラベスク」
この曲は、作者を知らない方が初めて聴くと、
フランスの作曲家のもの?と思うかもしれません。
たびたびの転調が、とても美しいです。
子どもための作品となっているだけあって、
指使いが、手の小さな子ども向けになっていて、
子どもが、弾きやすいのではないかと思います。
うちの子が、いつまでも、手が小さかったので、
こういう配慮された曲は、ありがたいと思いました。
ただ、この曲は、簡単ではありません。
譜読みにはじっくりと時間をかけて、
一音も間違えないように正確に弾けるように、
気をつける必要があります。
たびたびの転調もあり、
音を間違えて弾いてしまいがちだと思います。
焦らず、じっくりと、譜読みには時間をかけてください。
この曲は、4分の2拍子で、テンポの速い曲です。
ブルグミュラーを
全曲弾けるようになったばかりのレベルのお子さんでは、
じっくりと時間をかけないと、弾きこなせないと思います。
発表会で弾く、とするならば、
時間をかけられないかもしれないので、
ソナチネアルバムが楽に弾けるようになったレベルのお子さんが
弾くようにしたほうがいいのではないかと思います。
この曲は、印象派の曲のような美しい響きがあります。
ペダルの使い方にも気をつけたほうがいいと思います。
大きなホールになると、響きが濁ってしまいます。
楽譜を見て、ペダルの指示がどうなっているのか、
気をつけてみてください。
( 楽譜では、ペダルを踏みっぱなしではないのです。)
昔、大きなコンサートホールで、
ドビュッシーの曲を弾いたとき、
普段、家の狭い部屋で弾いていると、
ペダルを使いたい!と感じる部分が、
大きなホールで弾くと、ペダルは、無くていいんだ・・・と
感じました。
響き方が違うのですね。
きっとこの曲も、発表会で、そう感じる曲ではないかと思います。
( 私は、子どものころに、
発表会でこの曲を弾いていないので、
何とも言えませんが・・・
まだ、作曲されていなかったのかな? 知らなかっただけ? )
ですから、
楽譜に忠実に、
ペダルを使ってみるようにしてみてほしいと思います。
コン・ペダ-レ(右側のダンパーペダルを使用して)の指示が、
かっこで記されているあたりは、
自由にペダルを使えますが、
ペダル使用を指示したり、していない部分は、
作曲家の指示通りに弾いてみてください。
あえて、
その通りに弾かず、
違った踏む方をして演奏してみると、
その意味が分かると思います。
音の響き。
それをよく聴いて弾くと、作曲家の意図が感じられます。
この曲を感受性の豊かなお子さんが、
どう感じて表現するのか、
発表会が楽しみですね・・・
ちなみに、
これは、大人の方にもおすすめの曲だと思います。
大人からピアノを習い始めた方が、
ピアノ演奏を披露されるときにもいいのではないかしら?
ぜひ、チャレンジしてみてください。(*^_^*)
ただ、大人の方のほうが、弾きにくいかもしれません。
特に指使い。
お気をつけて、弾いてみてください。
よかったら、聴いてみてください。
↓ 篠崎仁美さんの演奏で
「4期のピアノ名曲集 第4巻」三善 晃/波のアラベスク
↓ 三善 晃さんの自演のCD

この曲の楽譜は、 こちら になります。
< 後記 2014.9.5 >
読み返してみたら、
誤解を招く可能性もあるような気もしたので、
書きます。
ペダル、運指番号が、
まったくない、という楽譜があるということも
付け加えておきます。
原典版では、付けられていないのに、
どなたかが校訂し、付け加えたものもあります。
誰が校訂したかによっても、異なります。
波のアラベスクは、
作曲家の運指番号、ペダル使いなので、
その指示に従って、
どういう音になるのかを確かめながら、
練習されるといいと思います。
このペダル使いが、
アラベスク(文様)を感じさせてくれるかな?と
(波の動きを感じさせてくれるかな?と)
私自身は、思っています。
先日、
ピアノ発表会での選曲の参考に(初級編) その2 という記事で、
とりあげたからなのでしょう・・・
早くも、この曲を検索された方々が何人かいらっしゃるので、
悩みましたが、とりあげることにしました。
発表会の曲選び。
まだまだ、悩まれる親御さんがいらっしゃるのですね・・・
三善 晃 の 『海の日記帳』 より 第28番 「波のアラベスク」
この曲は、作者を知らない方が初めて聴くと、
フランスの作曲家のもの?と思うかもしれません。
たびたびの転調が、とても美しいです。
子どもための作品となっているだけあって、
指使いが、手の小さな子ども向けになっていて、
子どもが、弾きやすいのではないかと思います。
うちの子が、いつまでも、手が小さかったので、
こういう配慮された曲は、ありがたいと思いました。
ただ、この曲は、簡単ではありません。
譜読みにはじっくりと時間をかけて、
一音も間違えないように正確に弾けるように、
気をつける必要があります。
たびたびの転調もあり、
音を間違えて弾いてしまいがちだと思います。
焦らず、じっくりと、譜読みには時間をかけてください。
この曲は、4分の2拍子で、テンポの速い曲です。
ブルグミュラーを
全曲弾けるようになったばかりのレベルのお子さんでは、
じっくりと時間をかけないと、弾きこなせないと思います。
発表会で弾く、とするならば、
時間をかけられないかもしれないので、
ソナチネアルバムが楽に弾けるようになったレベルのお子さんが
弾くようにしたほうがいいのではないかと思います。
この曲は、印象派の曲のような美しい響きがあります。
ペダルの使い方にも気をつけたほうがいいと思います。
大きなホールになると、響きが濁ってしまいます。
楽譜を見て、ペダルの指示がどうなっているのか、
気をつけてみてください。
( 楽譜では、ペダルを踏みっぱなしではないのです。)
昔、大きなコンサートホールで、
ドビュッシーの曲を弾いたとき、
普段、家の狭い部屋で弾いていると、
ペダルを使いたい!と感じる部分が、
大きなホールで弾くと、ペダルは、無くていいんだ・・・と
感じました。
響き方が違うのですね。
きっとこの曲も、発表会で、そう感じる曲ではないかと思います。
( 私は、子どものころに、
発表会でこの曲を弾いていないので、
何とも言えませんが・・・

まだ、作曲されていなかったのかな? 知らなかっただけ? )
ですから、
楽譜に忠実に、
ペダルを使ってみるようにしてみてほしいと思います。
コン・ペダ-レ(右側のダンパーペダルを使用して)の指示が、
かっこで記されているあたりは、
自由にペダルを使えますが、
ペダル使用を指示したり、していない部分は、
作曲家の指示通りに弾いてみてください。
あえて、
その通りに弾かず、
違った踏む方をして演奏してみると、
その意味が分かると思います。
音の響き。
それをよく聴いて弾くと、作曲家の意図が感じられます。
この曲を感受性の豊かなお子さんが、
どう感じて表現するのか、
発表会が楽しみですね・・・
ちなみに、
これは、大人の方にもおすすめの曲だと思います。
大人からピアノを習い始めた方が、
ピアノ演奏を披露されるときにもいいのではないかしら?
ぜひ、チャレンジしてみてください。(*^_^*)
ただ、大人の方のほうが、弾きにくいかもしれません。
特に指使い。
お気をつけて、弾いてみてください。
よかったら、聴いてみてください。
↓ 篠崎仁美さんの演奏で
「4期のピアノ名曲集 第4巻」三善 晃/波のアラベスク
↓ 三善 晃さんの自演のCD
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この曲の楽譜は、 こちら になります。
< 後記 2014.9.5 >
読み返してみたら、
誤解を招く可能性もあるような気もしたので、
書きます。
ペダル、運指番号が、
まったくない、という楽譜があるということも
付け加えておきます。
原典版では、付けられていないのに、
どなたかが校訂し、付け加えたものもあります。
誰が校訂したかによっても、異なります。
波のアラベスクは、
作曲家の運指番号、ペダル使いなので、
その指示に従って、
どういう音になるのかを確かめながら、
練習されるといいと思います。
このペダル使いが、
アラベスク(文様)を感じさせてくれるかな?と
(波の動きを感じさせてくれるかな?と)
私自身は、思っています。
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